不登校の中学生に家庭教師は意味がある?出席扱い・高校受験・費用で決める選び方
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結論
**出席日数を取り戻したいなら、家庭教師より先に在籍校です。**自宅学習を出席扱いにするかを決めるのは在籍校の校長で、根拠になる文部科学省の通知は「訪問等による対面指導」が行われることを前提に置いています。教材や家庭教師を契約するのはそのあとです。
**勉強の遅れを取り戻したい・高校受験に間に合わせたいなら、不登校に対応する家庭教師です。**学年をどこまでさかのぼるかを人と一緒に決められる点が、教材との一番の違いになります。無料体験のある会社から試すのが早い。
**まだ人と会う約束そのものが負担な段階なら、無学年式のオンライン教材から。**月8,800円〜9,800円(税込)で、時間を決めずに前の学年へ戻れます。人が来る日を作るのは、そこから先です。

4つの手段を「向いている段階」と費用で並べる
家庭教師・オンライン個別指導・無学年式教材・出席扱いのサポートを掲げる教材は、競合ではなく使う段階が違う道具です。同じ条件(中学生・週1回)でそろえて並べると、選ぶ順番が見えます。
| 手段 | 向いている段階 | 費用の目安(税込) | 出席扱いとの関係 | 最初の一手 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 不登校に対応する家庭教師(訪問) | 一人だと机に向かえない。週1回なら人と会える | 1コマ30分1,000円(ガンバ・小中)/中1・90分×月4回24,200円+学習サポート費3,300円(ノーバス) | 通知は対面指導を「訪問等による」と書き、担い手の例に民間の家庭教師は挙げていない | 無料体験を申し込む(ガンバは120分) | 無料で相談する |
| オンライン個別指導 | 家に人を入れるのが負担。近くに会社がない | 中1・50分×月4回14,300円、センター登録費0円(ネッティー) | 画面越しの指導をどう扱うかの基準づくりは、学校と教育委員会に委ねられている | 無料体験を申し込む | |
| 無学年式のオンライン教材 | 約束の時間そのものが負担。まず生活のリズムから | 小中3教科 月8,800円+入会金11,000円(すらら) | 学習の中身を用意する役。判断するのは在籍校の校長 | 公式の料金ページで学年と教科数を見る | |
| 出席扱いのサポートを掲げる教材 | 学校との話が進んでいて、計画と記録が要る | 中学生 月9,800円・入会金不要(サブスタ) | 公式は「不登校生徒の『出席扱い要件』を満たしている」と説明。決めるのは校長 | 在籍校に基準があるか聞いてから申し込む | 公式サイトで確認する |
比較日: 2026年9月8日時点
出典:家庭教師のガンバ「料金一覧」/家庭教師のノーバス「料金」/オンライン家庭教師ネッティー「料金」/すらら「利用料金」/サブスタ「受講料」(いずれも2026年9月8日確認)。金額は各社が公表している条件(学年・指導時間・回数)のもとでの額です。
会う前に資料で比べたい家庭なら、不登校・ひきこもり・発達特性の子どもに向けた専用ページ「こころの未来」を持つ家庭教師のノーバス
は、資料請求と無料体験を分けて申し込めます。体験の前に「学習サポート費」を含めた月の総額を資料で見ておくと、表の金額と自分の条件のずれを先に潰せます。
家庭教師が効く子と、先に別の手を打つ子
家庭教師が効くのは、教材はあるのに一人では開けない子です。教材との違いは教え方の質ではなく、「どこまで戻るか」を決める人が同席するかどうかにあります。

効きやすいのは次の状態です。
- **どこでつまずいたのか、本人も家族も特定できていない。**中1の途中なのか小学校の単元なのかで、必要な時間が数か月単位で変わります
- **教材を契約したが、最初の数日で止まった。**進度を決める役がいないまま月額だけが続いている状態です
- **週1回・決まった時間なら人と会える段階まで戻っている。**訪問なら家に人が入るので、ここが分岐点になります
逆に、先に別の手を打ったほうがいいのは次の状態です。
- **人と会う約束そのものが負担。**予定が決まること自体が重い段階では、無学年式の教材のほうが続きます
- **目的が出席日数。**後述のとおり、これは在籍校との相談から始まる話で、家庭教師の契約では動きません
- **費用の上限が月1万円台。**回数を週1回に絞るか、教材に寄せるほうが現実的です

会社選びで見るのは、まず不登校の子を対象に書いているページがあるかです。家庭教師のガンバは小学生・中学生・高校生を対象に、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・栃木・茨城・群馬・福島・長野・山梨・新潟で訪問指導、オンラインは全国と公式サイトに書いています。家庭教師のノーバスには「こころの未来」という不登校・ひきこもり・LD・ADHD・自閉症の子どもの保護者に向けたページがあり、担当する教師の条件を「勉強面でも人間的にも優れた教師であることが求められます」と説明しています。
出典:家庭教師のガンバ 公式サイト/家庭教師のノーバス「こころの未来」(いずれも2026年9月8日確認)。
進路そのものをまだ決めかねている段階なら、内申点と出席日数が高校受験にどう影響するかを整理した記事を先に読むと、家庭教師に頼む範囲が決めやすくなります。
出席扱いを狙うなら、契約の順番が違う
**出席扱いは、教材にも家庭教師にも決められません。**義務教育段階の子どもが自宅でICT等を活用した学習をした場合の扱いを定めているのは文部科学省の通知(別記2)で、判断するのは在籍している学校の校長です。
通知は要件(3)でこう書いています。
訪問等による対面指導が適切に行われることを前提とすること。対面指導は,当該児童生徒に対する学習支援や将来の自立に向けた支援などが定期的かつ継続的に行われるものであること。
対面指導を行う人として同じページのQ&Aが挙げているのは、「在籍校の教員やスクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーなどの専門家のほか,教育支援センターの職員,教育委員会等による事前の指導・研修を受けたボランティアスタッフ」です。民間の家庭教師はここに並んでいません。家庭教師をつけたこと自体が対面指導の要件を埋める、とは通知にもQ&Aにも書かれていないわけです。
数の感覚も押さえておきます。2024年度(令和6年度)に自宅でのICT等を活用した学習が指導要録上の出席扱いになったのは13,261人。同じ年度の小・中学校の不登校児童生徒は353,970人(うち中学生216,266人)でした。母集団の4%弱です。
出典:文部科学省 別記2およびQ&A(2026年9月8日確認)/文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」概要(PDF)(2026年8月13日確認)。
順番にすると、こうなります。
- **在籍校に基準があるか聞く。**文部科学省は一律の基準を示しておらず、基準づくりは学校と教育委員会の側にあります
- **対面指導の形を学校と決める。**誰が、どのくらいの頻度で行うか。ここが埋まらないと先へ進みません
- **学習の中身を決める。**教材や家庭教師の出番はここ。3番目です
7つの要件の全文と、日数の数え方まで含めた相談の進め方は、自宅学習が出席扱いになる7要件を通知の原文で確認した記事にまとめてあります。1と2を飛ばして教材を契約すると、月額だけが増えます。
費用の見方:授業料以外に何がかかるか
家庭教師の請求は、①指導料(単価×回数)②初回だけの費用 ③毎月の固定費 ④交通費の4つに分かれます。会社ごとに②〜④の有無が違うので、比べるなら月額ではなく4つの合計です。
- 家庭教師のガンバ:指導料は小学生・中学生が1コマ(30分)1,000円(税込)、高校生が1,125円(税込)。60分×月4回なら1,000円×2×4=月8,000円です。初回に入会金20,000円(+消費税)と預り金16,000円がかかり、預り金は「滞納がなければ退会時に全額返金しております」と公式に書かれています。交通費は「基本的にご家庭の近くか、定期の範囲内でご紹介させて頂きますので、その場合、交通費はかかりません」との説明です
- 家庭教師のノーバス:中学1年生の指導料は90分×月4回で24,200円(税込)。これに学習サポート費が月3,300円(税込)加わるので月27,500円。初回にセンター登録費(入会金)22,000円(税込)、教師交通費は定期券区間外のみ実費です
- オンライン家庭教師ネッティー(ノーバスと同系列のオンライン):中学1年生は週1回50分×月4回で14,300円(税込)。センター登録費は0円です

出典:家庭教師のガンバ「料金一覧」/家庭教師のノーバス「料金」/オンライン家庭教師ネッティー「料金」(いずれも2026年9月8日確認)。ガンバの月8,000円は公表単価からの計算で、公式が月額として公表している数字ではありません。
同じ「週1回」でも月8,000円と月27,500円では、1年で23万円以上ひらきます。差を作るのは指導時間の長さと毎月の固定費で、初回費用は0円から38,000円まで幅があります。高校進学までにかかるお金の全体像は、受験料から入学準備品までを費目ごとに並べた記事で総額の目安をつかめます。
体験授業で見る3点
体験授業で見るのは教え方のうまさではなく、半年続けられる形かどうかです。1回で判断するために、次の3点を先に決めて臨みます。
- **誰が来るのか。**担当は固定か、交代があるか。不登校の子を担当した経験があるか。名前と学年まで聞いておくと、契約後の「話が違う」が減ります
- **どこまでさかのぼるのか。**中1の途中からか、小学校の単元からか。それを本人の前で決めるのか、家族と先に決めておくのか。ここは子どもの負担に直結します
- **半年でいくらになるのか。**指導料×回数+毎月の固定費+初回だけの費用を、その場で紙に書いてもらう。口頭の「だいたい月◯円」で契約しない

体験授業は各社が無料で用意しています。家庭教師のガンバは「家庭教師の無料体験授業120分実施中」と公式サイトに掲げ、ノーバスとネッティーも無料体験授業と資料請求の窓口を置いています。複数社を受けてから決めても、体験そのものは無料と各社が案内しています。
出典:家庭教師のガンバ 公式サイト/家庭教師のノーバス 公式サイト(いずれも2026年9月8日確認)。
よくある質問
家庭教師をつけると出席扱いになりますか。
家庭教師の契約だけでは決まりません。自宅学習を指導要録上の出席扱いにするかを判断するのは在籍校の校長で、文部科学省の通知は「訪問等による対面指導」が定期的かつ継続的に行われることを前提としています。通知のQ&Aが対面指導を行う人として挙げているのは在籍校の教員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、教育支援センターの職員などです。
訪問とオンライン、どちらが向いていますか。
家に人が入ることへの本人の抵抗が判断材料です。抵抗が強ければオンラインから始めるほうが続きます。費用にも差があり、中学1年生の週1回で比べると訪問は指導料が月24,200円(ノーバス・90分)、オンラインは月14,300円(ネッティー・50分)でした(いずれも税込・2026年9月8日確認)。
中学3年の秋からでも間に合いますか。
進路によって答えが変わります。通信制高校は書類・面接中心の入試が多く、冬から春先まで出願機会が続く学校があります。学力検査の比重や偏差値の考え方は通信制高校の入試と偏差値の見方をまとめた記事で確認できます。
塾と家庭教師では、どちらが向いていますか。
通える段階かどうかで分かれます。教室まで行ける状態なら不登校・中退経験者向けの個別指導塾も候補に入り、家から出られない段階なら訪問かオンラインになります。選択肢の全体像は不登校の中学3年生の進路をまとめた記事にあります。
まとめ
出席日数が目的なら在籍校が先で、教材と家庭教師は3番目。勉強の遅れと高校受験が不安なら、無料体験のある家庭教師でどこまでさかのぼるかを決める。人と会う約束が重い段階なら、月8,800円〜9,800円の無学年式教材から始める。